06531 Foveon展が写すFoveonのポテンシャル
06531
2022-12-11
12月11日
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ギャラリー・ルデコで開催されていたFoveon展。
Foveon 展 – LE DECO(ルデコ)ギャラリー・ルデコ
会期 2022年12月6日(火)〜12月11日(日)
時間 11:00−19:00 (最終日のみ 17:00 迄)
入場無料
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会期2日目2022-12-07に訪れて藪崎次郎さんと話し、36名の作家さんたちの作品を見て、改めてFoveonセンサーのポテンシャルに感銘を受けました。
1億画素超のカメラより圧倒的に高解像度。それは原理的に当然、と頭では分かっていても、実際にこうしてたくさんの作品をプリントで観察すると、本当にすごい。
せり上がってくるかのような立体感、グリーンからブルーにかけての豊かな色彩、ピンクからパープルにかけての鮮やかさ、砂浜の砂一粒一粒まで写る高解像度。ラーメンのシズル感、金属の鈍い輝き、水滴の煌めきなど、ありのまま写る像質が素晴らしい。
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FoveonセンサーはSIGMA社が製造するカメラに搭載されている極上センサー。一般的なカメラやスマホに搭載されているベイヤーセンサーとは異なり、光の三原色RGB(Red、Green、Blue)をすべて100%記録できるため、超高画質。色合いが美しく、自然。
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「すべての被写体をFoveonで写したい」と思っているほどshio.iconも大好きで、2008-03-03発売の初代SIGMA DP1以来ずっと使い続けています。その後、当のSIGMAさんがベイヤーセンサー搭載機「SIGMA fp」を2019-10-25に発売。2021-04-16には「SIGMA fp L」を発売したため、もっぱらその2機種をメインに使うようになり、Foveonセンサー搭載カメラを使う機会が減っていました。
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会期、最終日。
午前中に藪崎次郎さんの投稿で、来場者が多く熱気に包まれている会場の様子を見て、「もう一度行こう」と思い立ち、SIGMA dp0 Quattroを携えて、15時頃に到着。
ここに掲載したのはすべてSIGMA dp0 Quattroで手持ち撮影した写真です。
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会場は渋谷のビルの3階。なのに、1階の道路に面した入り口の外まで人で溢れていて道路から中に入れないほどの賑わい。これはすごいことになっている。会場に入ると確かにすごい。
まず藪崎次郎さんにご挨拶。この素晴らしきセンサーのポテンシャルを何倍にも引き出す伝道師。今回出展している36名は、2年ほど前からFoveonセンサーを搭載するSIGMAのカメラの自然な描写に惹かれて集まった方々。元々他のカメラで写真を撮影していたからこそ、それら他社のカメラでは描写できない色彩や解像度をFoveonセンサーなら表現できるということを心底実感していらっしゃる。
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会場にはSIGMAさんから特別に、今まで未公開だったDP Merrillのセンサーのシリコン・ウェイファ(wafer)が展示されていて、来場者が食い入るように見入っている様子も度々見られました。
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各作品の作家さんたちと、おのおの10〜15分話す。
shio.iconのスーツの銘柄を当てた人とスーツ談義
北海道と九州の恋人と植物の邂逅
SIGMA dp3 Quattroでこの写真をどのように撮影したか
どのような思いを込めているか
ご自身で焙煎しているコーヒー豆を撮影した作品について
shio.iconは焙煎する前に豆を洗うが、その人は洗わない
ラーメンを撮影するためにどのような手順を踏んだか
孔雀の羽の色彩は他社のカメラではまったく出ない
リングライトを使って輝く水滴がかわいい
太陽が中央にあるのに俗に「サッポロポテト」と呼ばれる乱反射がまったく出ていない
3枚の組み写真のうち2枚を出展した亡きペットへの思い
息子さんに生え始めた永久歯の象牙質の質感まで写し取った気持ち
子どもが撮影に協力的になってくれている年頃
滝と岩石の質感描写
愛用のコントラバスへのその部分を写した思い
Foveonでなければ写らない昆虫の美しい色彩
etc.
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展示作品に多く使われているのは21mm相当のSIGMA dp0 Quattro、75mm相当のSIGMA dp3 Quattro、そしてミラーレス一眼のsd Quattroの3機種。続いてAPS-Hサイズセンサーのミラーレス一眼sd Quattro H。
28mm相当のSIGMA dp1 Quattroは1枚だけ。
意外なことに45mm相当のSIGMA dp2 Quattroは0枚。
すでにほとんどの機種が製造終了し、新品で購入できるのは28mm相当のSIGMA dp1 Quattroのみになっている現在、中古市場に出るとすぐに誰かが買ってしまうほどの人気。
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やはりSIGMA dp0 QuattroとSIGMA dp3 Quattroの解像度が最も高いという一致した意見。
そして、SIGMA dp3 Quattroに純正の1.2倍テレコンバータをつけるとさらに解像度が増すという不可思議。そのテレコンは非公式にdp1 Quattroにと使える面白さ。
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やはりFoveonは素晴らしい。
「Foveon展」で作品を拝見し、作家のみなさんとお話をし、またFoveonメインで撮影したくなる。
少なくとも明るい場所はすべてFoveonで写したい。
いままで、チアリーダーの演技やヒップホップダンスなど動く被写体、暗い場所といった環境でもFoveonで写してきました。およそどんな被写体もFoveonで写せる。写したい。また日々、Foveon搭載機を持ち歩こう。
〈写真はすべてSIGMA dp0 Quattro〉
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◀06532 Foveonセンサーの色彩
▶06530 Foveonの描写力が素晴らしい